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楼主: bluerabit

Xenosaga Piped Piper 全台词剧本

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 楼主| 发表于 2009-11-14 18:07  ·  上海 | 显示全部楼层 |阅读模式
剧本:高桥哲哉 田中香
摘抄者:Ryou & Bluerabit
转载请注明作者


===============================================
惑星アブラクサス
T.C.4667


ホアキン:ママ!ちょっとママってば!
シャロン:そんなに騒がない――一体どうしたの?
ホアキン:ママ!新しい合成犬だって!ロボットのやつと違ってホンモノそっくりなんだから――
シャロン:無理無理。高すぎて、普通のおうちでは買えません。
     もっと手頃な値段になってきたら考えてもいいけど。
ホアキン:ホント?いつごろ買えるようになる?
シャロン:ホアキンの背丈がママを越える頃かもね?
ホアキン:ちぇっ!
     ――ねぇ、ママ?
シャロン:なぁに?
ホアキン:ネットでお試し版を体験したいなぁ――ね、いいでしょ?
シャロン:U.M.N.の仮想体験は一日30分までよ。
ホアキン:やったぁ!ママ――ありがとう!
シャロン:オンラインで変な人に会ったらすぐに通報してダイブアウトすること。いいわね?
ホアキン:よーしそれじゃあ種類はパピヨン。生まれてから6ヶ月ぐらいのオスがいいかな。
     ロケーションはお任せするよ。30分だけ試したいんだけど――

ネットワークオペレータ『承知しました。小型犬パピヨン。生後6ヶ月のオス。
            ネクサス社製の合成犬に該当するものを確認いたしました。ロケーションはアブラクサス***公園にいたします。』
ホアキン:OK!それじゃ、お願い!

unknown:――
      その鉢を大なる河ユウフラテの上に傾けたれば、河の水涸れたり。これ日の出ずる方より来る 主たちの途を備へん為なり。

ホアキン:ん?
     誰かいるの?
     おかしいなあ。誰かいたような気がしたけど――そんなわけないよね。
     今は僕しかログインしてないってステータス画面に書いてあるもん。さっ!こっちへおいで!!
パピヨン:ワンワンッ!



Xenosaga Pied Piper
第一章
Sequence:1



エーリッヒ:ザウアー隊長、こちらへどうぞ。
ジャン:状況報告を頼む。
エーリッヒ:来期頭に星団連邦と移民船団の間で大規模な会談が予定されているのは既に御存知かと思います。
ジャン:――巡礼会議だな?
エーリッヒ:――そうです。地元マスコミから得た情報では ここアブラクサス、アルコーン特区の臨時代表を務めているドナルド・マーカンドが、昨今活動が活発になっている***組織を裏で操っているのではないかという疑惑が浮かび上がったらしいのです。
ジャン:――確かなのか?ドナルド・マーカンドはトーレ財団を票田に政界進出した男だ。
    財団は難民救済や移民船団の受け入れなどクリーンな穏健派で通っている。その子飼いがタカ派と手を組むのか?
エーリッヒ:はい。ゆえに、世論へのアピールも含めて親善大使団を編成し、いささか茶番めいた親睦会の場を中立であるアルコーンに設けたわけです。しかし、大使達は拘束された。
ジャン:世論へのデモンストレーションが最悪のショーになってしまった――というわけか。
    ――皮肉なものだな。――で、アルコーン***の捜査状況は?
エーリッヒ:親善大使と外交官が拘束されているポイントは確定済です。
      NG-PP6-42T8。アルコーン***では移民船団の影響下にある辺縁組織による犯行だと見ています。
ジャン:移民船団からの公式見解は出ているか?
エーリッヒ:はい。本日22:00時に発表されたユリウス教皇の公式コメントでは移民船団側は本事件には全くの無関係であるとの事です。
      本事件においては移民船団も被害者であり、もし、星団連邦からの嫌疑が晴れない場合は巡礼会議の中止もありうると――
      隊長の見解は?
ジャン:教皇ユリウスはアブラクサス<ここ>の分割統治案そもそもの提唱者でもある。反教皇派である可能性は捨て切れんが――
    今回の事件で犯人から何らかの声明は出ているのか?
エーリッヒ:いいえ。
ジャン:――だろうな。犯人の目的はドナルドを陥れるためでも親善大使達に対する身代金の要求でもない。
    連邦と移民船団の関係を悪化させることが目的だとしたら すべては犯人の思惑通りに事が進んでいるというわけだ。
エーリッヒ:――
ジャン:今回の会場プログラム構築はトーレ財団の関係組織によると聞いた。
    当然、用意された対ハッキング・セキュリティーは最高レベルと見ていい。
    そのAAAクラスの防壁を突破できるのは、我々公的機関か、あるいは――
エーリッヒ:――ヴォイジャー――ですか?
ジャン:おそらくな。先の移民船団のミルチア宙域への停泊調停の証書改ざん事件を覚えているか?
エーリッヒ:ええ――確か、グロリアのチームが担当していた事件ですね?
       まだ、操作の具体的な手がかりは掴めていないと聞いていますが――
ジャン:あの事件――
    どうやら連邦側の極右組織『ネストリウスの末裔』がヴォイジャーの手を借りてハッキングを起こしたという話だ。
    犯行の動機を考えると、今回の事件もネストリウスの末裔がヴォイジャーの手を借りていると思って間違いないだろう。
エーリッヒ:――しかし、仮にネストリウスの末裔に手を貸しているとして果たしてヴォイジャーにとって「うまみ」はあるのでしょうか?
ジャン:――分からん。これまでにあった数々のヴォイジャーによるテロ行為。
    そのいずれもが果たしてヴォイジャーにとって「うまみ」のあるものなのかすら定かではないからな――
これからダイブしてそれを探ってみる。ともあれ用済みとなった外交官と親善大使達の身柄を最優先で保護せねばならん。
    ダイブの準備は?
エーリッヒ:――その事ですが――
ジャン:――なんだ?現状は包み隠さす報告しろ。
エーリッヒ:既にラクティス、メリスがアルコーン***の署員を引き連れてダイブをしています。
      現在ミハルがトレースを行っていますが万が一の事態を考慮してバグスもつけました。
      兵装はBT-278。対3種テロリストに設定しています。順調に行けばターゲットを捕捉している頃ではないかと――
ジャン:許可無しに?――メリスの判断か?
エーリッヒ:はい。
ジャン:――俺もログインする。すぐにデバイスの準備をしてくれ。.

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 楼主| 发表于 2009-11-14 18:08  ·  上海 | 显示全部楼层
メリス:今回のミッションの目的は連邦側の親善大使達および外交官の意識を安全に確保すること。
    現状入手している情報では大使達の身柄はポイントNG-PP6-42T8に拘束されている模様。
    親善大使達の身柄は会談開始時と同じ場所で保護。
    ターゲットを発見した場合は周囲のクラックに注意しつつ独断で行動せず、まず報告を。
コーデル:ターゲットを発見次第 強制ログアウトではいけないのですか?
     連行ログアウト処置ならば我々も常に――
ラクティス:――冗談じゃない。お前達がいつもやっているログアウトってのは「普通の」場合だ。
      いいか?俺たちがわざわざここに呼ばれていることを考えてみろ。
      この仮想空間自体がお前達の知っている「いつもの場所」ではないんだ。
      変にターゲットの意識に接触をして脳に傷をつけられでもしたら これまでの外交努力が全て水泡に帰す。
      お前達はあくまでも周囲からのクラッキングに注意をして欲しい。
コーデル:りょ、了解しました――
メリス:では、ターゲットの現在位置を確認。ポイントはNG-PP6-42T8。ここからそう遠くはありません。
    もう一つ再確認します。この空間は通常の仮想空間とは全く異なるロジックで構築されています。
    マクロファージに相当する抗体機能も存在すると予想されますがアルゴリズムの組成タイプは未確認。くれぐれも油断しないように!
***隊員達:YES SER!!

メリス:――ふぅっ。
ラクティス:たいした鼻息だったな――スクールの教官でもやったらどうだ?
メリス:からかわないで!
バグス:メリスさん相当ナーバスになってます。
    呼吸128% 心拍数160% 体温112%
    基礎的なバイタルサインのどれもが平常値を上回っているようですが――
メリス:バグスもやめて!もう、どんなプログラムをされてるの?エーリッヒに言いつけるわよ!
バグス:う~ん。ごめんなさい。
ラクティス:緊張――しているのか?
メリス:たぶん。だけどこのミッションは何とかして私が解決したいの!お願い、協力して。
ラクティス:ダイブ前には聞かなかったが何をそんなに躍起になってるんだ?
メリス:――
ラクティス:話したくないのなら無理に――とは言わんが。
メリス:隊長が現職に昇進したのがいつだか知ってる?
ラクティス:――さあ、気にしたこともないな。
メリス:今から7年前。隊長が23歳――丁度今の私と同じ年の頃らしいわ。
ラクティス:なるほど、それでお前も今回のミッションで手柄を立てれば隊長と同等の階級が得られると考えたのか?
      冗談はよしてくれ。いいか、こいつはお遊びでもなければ お前の虚栄心を埋めるための道具でもないんだ。
      失敗は許されないって事は承知しているだろうな?
メリス:分かってる!――でも、このミッションはなんとしてでも隊長の力なしで解決してみせる――
    お願い、力を貸して。
ラクティス:俺はミッションを的確に遂行するまでだ。俺のようなレアリエンはそのために造られている。
      隊長がどうあれ、お前がどうあれ俺は俺に課せられた使命を果たすまでだ――
メリス:バグスは?
バグス:ボ、ボクですかぁ?――もうここまで来ちゃったんだし隊長に叱られるのは避けようがないんですけど――
    どうせ叱られるのならミッションを遂行しておいた方が叱られる度合いもちょっとは軽くなるんじゃないかなぁ――
    なんて思ったり。あっ、それよりもエーリッヒさんの事が心配です!!
    無断でボクを使用したなんて隊長にバレたりしたら――うーん考えただけでも恐ろしいです!!
メリス:エーリッヒのことは心配しないで――今回の独断の件はすべて私が責任を持つから。
    ――じゃ、二人とも力を貸してくれるって思っていいのね?
    それじゃ行くわよ!早く大使達を救出しないと!
バグス:メリスさん ちょっと待って下さい。
メリス:なに?
バグス:戦闘について確認しておきませんか?
「はい」
メリス:そうね。戦闘画面について少し確認しておきましょう。(以下略)
「いいえ」
メリス:そんな事している時間はないわ!早く行きましょう!
バグス:は、はい!

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 楼主| 发表于 2009-11-14 18:09  ·  上海 | 显示全部楼层
ラクティス:あれは?
メリス:犯人が用意したものではなさそうね。あらかじめこの空間に埋設されたマクロファージかしら?
ラクティス:バグス!
バグス:検索してます!あっ!ありました。
    タオインダストリー製の迎撃用歩行戦車スレイプニル。
    4614年製。かなり年代物のマクロファージですね――
ラクティス:埋蔵のされ方が気に入らんな――データを俺に回せ!
      メリス!解析が終了するまで手を出さないようアルコーン***<ここ>の人間に伝えてくれ!
      あれがただのマクロファージとは思えん。
メリス:え、ええ。
    全隊に通達。現在、歩行戦車に関する情報を解析中です。
    我々の指示があるまでは絶対に手を出さないように――
マリオン:敵を前に待機だと?現場知らずのエリートは悠長だな。
マーク:連警のお偉方は論理至上***だからな。あんな歩行戦車よくある張子の虎だ。
    さっさと除去して先に進もうぜ。
マリオン:了解。
     アルファ、ダートで足止めを。ブラボー、***から敵側面へ回り込め。チャーリー、狙撃ポイント確保。
     首根っこがウィークポイントだ。露出のタイミングを逃すなよ。―――よし!GO!!
メリス:あっ!待ちなさい!
ラクティス:くッ!
マリオン:捕捉された!!
マーク:こいつ!見掛けの割に反応が早い!?
ラクティス:メリス!
      おいっ、メリス!!しっかりしろ!
メリス:ご――ごめんなさい。私、あの人達を制止できなかった――
ラクティス:隊長抜きでミッションを達成するのだろう?この程度の事で動揺してどうする?
バグス:ラクティスさん。ちょっと言いすぎじゃ――
ラクティス:お前は黙ってろ。さっき言っただろ お前がどうしようと俺は課せられた使命を的確に遂行する
      そのための足手まといにはならんでくれ。
メリス:あの歩行戦車にデリートされた人達は――?
ラクティス:おそらく死んだだろうな。
メリス:私の――判断ミス?
ラクティス:特捜班の職に就いていれば こんな状況は日常茶飯事だ。この程度で動揺する人間に指揮官が務まると思うのか?
メリス:――
ラクティス:ログアウトするならしろ。俺が任務を引き継ぐ。
メリス:――
ラクティス:どうした?このまま俺と先に進むか?
メリス:わかった。ミッションを続けるわ。
ラクティス:よし、それじゃあスレイプニルを破壊することが先決だ 懐に入ってしまえばデリートされることはないはずだ。
      幸いエーリッヒがバグスの兵装を対3種テロリストに設定してくれている。
      我々3人でも破壊することは可能だろう。行くぞ!

ジャン:無事にログインした。ラクティス達の様子を伝えてくれ。
ミハエル『了解。エーリッヒがラクティスらの行動をトレースしています。
     現在歩行戦車と交戦中の模様!エーリッヒがバグスに仕込んだ対3種兵装が起動しています。
     隊長は現在地から西へ進んで合流して下さい。』
ジャン:分かった。トレースを続行してくれ。
ミハエル『隊長!』
ジャン:何だ?
ミハエル『アルコーン***官6名の生命反応が消えています。恐らくマクロファージとの交戦でデリートされたものと思われます。』
ジャン:了解した。ラクティス達が交戦している歩行戦車のタイプは特定できるか?
ミハエル『ええ。タオインダストリー製のスレイプニル。
     ボクが子供の頃に退役したタイプなのでかなり旧式のものですが仮想空間用にかなりリファインされているようなので
     当時の兵装の情報が当てになるかどうか――』
ジャン:――ああ。エーリッヒにラクティス達の兵装を対6種テロリストに変更するように伝えてくれ。
    以後の活動を考慮してスキーニングのパラメーターを調整。俺と合流した際に受け取れるように俺の分を転送することも忘れずにな。
ミハエル『了解です。
     これ以上ダイレクトの通信を続けると
     隊長の所在がセキュリティーに引っかかる恐れがあるんで通信をしばらく控えます。』
ジャン:トレースは任せたぞ。
ミハエル『分かってますって!』

メリス:!!
ラクティス:ちっ!
バグス:敵の兵装が予想以上に仮想空間用に特化されています!!ここまま交戦状態が続くとボク達も危険に――
ラクティス:分かってる。――さぁ、どうする?
メリス:う、う――
ジャン:右だ!!
メリス:!!
ジャン:大丈夫か?
メリス:た、隊長!申し訳ありません――
ジャン:詳しいことはミッション終了後に説明してもらう。それよりも今は、あの門番(スレイプニル)をどうするかだ。
    バグス!!
バグス:ハ、ハイーッ!
ジャン:エーリッヒが対6種の兵装を転送してきたはずだ。兵装を切り替え、各人に転送しろ。
バグス:ホントですぅ!皆さんの分も全部用意されています!
ジャン:どんなに改良したマクロファージであれ所詮は人間の手によるものだ。
    我々がここに侵入して来れたのは こちらが一歩リードしている証だ。
    あの歩行戦車も「よくできたプログラム」に過ぎない。
    行くぞ!

【 戦闘 VS スレイプニル 】

メリス:――
ジャン:――先を急ぐぞ。大使達が拘留されているポイントまであと少しだ。
メリス:――

メリス:――行き――止まり?
ラクティス:まさかな。ポイントNG-PP6-42T8はこちらのはずだ。
      バグス!大使達の生命反応は?
バグス:ハイ。確かにこちらの方角からきているんですが――
    おや?何か大規模な空間の再構築が――
ラクティス:!
ジャン:メリス!退路を確保!
メリス:ダメです!開きません!
ジャン:トラップか?――誰が?一体何のために?

バグス:な、何だったんですかぁっ!?
メリス:う、ううっ!
ラクティス:――隊長、これは一体――?
ジャン:何らかのセキュリティーシステムが作動したな。バグス!我々の現在地は確定できるか?
バグス:今、やってます!――ってあれ?さっきからボク達の居場所に変更はないみたいですけれど――
    あっ!ちょっと待ってください。エーリッヒさんから通信が入っています。
    どうやらボク達のトレースも続けられてるみたいですね?回線をそちらにまわします!
エーリッヒ『―い長、聞こ―ま―か?た―長。隊長。聞こえますか?』
ジャン:ああ。多少ノイズがあるが聞こえている。今、何が起こったのか分かるか?
エーリッヒ『トレースログを分析したところ先ほど仮想空間内に外部から大規模な干渉があった模様です。』
ジャン:大規模な干渉?我々は敵が再構築した空間に囚われているのか?
エーリッヒ『御安心ください。かろうじて隊長達の周囲のみこちらの防御プログラムフィールドで保護しました。
     幸い、先ほどの空間再構築時にこちらが掛けた割り込みによってターゲットの拘留ポイントへ通ずる回廊が発生したはずです。
     隊長達はそこからポイントNG-PP6-42T8に向かってください――』
ジャン:了解した。通信を一時遮断する。次の通信は大使達の所在確認後に行う。
    外部から干渉しているプログラムのアクセス元を突き止めてくれ。以上。
エーリッヒ『ちょ、ちょっと待ってください!』
ジャン:ミハエルか?
エーリッヒ『はい。
    アルコーンの隊員が数名先ほどの再構築に巻き込まれてしまったようです!――彼らのサルベージもお願いします。』
ジャン:分かった。――この空間。予想以上に危険なようだ。
    アルコーン***隊員には発見次第ログアウトを勧告する。
エーリッヒ『よろしくお願いします――』

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メリス:――隊長、あれ。
ジャン:ん?

パウエル:違う――俺が悪いんじゃない。おまえが止まれば撃たずに済んだんだ!
ジャン:様子が変だな――
メリス:!!
パウエル:や、やめろ。来るんじゃない!頼む。ゆ、許してくれ――

コーデル:よう――
メリス:何!?
コーデル:お嬢ちゃん あんたみたいな小娘の指揮下に入ったおかげで、こんな羽目に――
メリス:あ――あの時 私は止めたのよ!貴方達が無茶をしなければ――
コーデル:ああ、知ってるさ!あんたは止めたよな。
     だが危険を承知で先走ったのもあんただよな!出世したくて功を急いだんだろ!?

【 戦闘 VS U.M.N.ソルジャー 】

メリス:た、隊長!――今のは一体?
ジャン:恐らく何者かが我々の行動記録をトレースしてハッキングを仕掛けてきたんだろう――ただの幻覚だ。
メリス:私、あの人を死なせてしまった――
ジャン:メリス。作戦中は頭の中を数字と戦略だけにしろ。
    敵はお前の心理パターンを分析して攻撃を仕掛けてきている。敵に弱点をさらけ出せば次に死ぬのはお前だ。
メリス:は、はい――
ラクティス:隊長――
ジャン:分かっている。我々の行動は敵に筒抜けのようだ。急いだほうがよさそうだ。

ジャン:ミハエル――ミハエル、ついてきているか?
ミハエル『ちゃんとトレースしてます。大使達を発見したんですか?』
ジャン:ポイントNG-PP6-42T8に到着した。大使達の姿は目視できない。
    そちらから大使達の位置を確認する事は出来るか?
ミハエル『ちょっと待ってください。――えー隊長達のポイントと同地点に生命反応を確認しています。
     ――と隊長達の足元周辺に進路は確認出来ますか?
     どうやらポイントNG-PP6-42T8は多層構造になってるみたいなんです。
     大使達は恐らくそこにいるんじゃないかと――』
ジャン:――やはり、あそこか?
    くっ、障壁か!
ミハエル『た、隊長!!何が起きたんですか!?』
エーリッヒ『隊長。緊急事態です!!急いでその場から離れてください!!』
ジャン:エーリッヒか――!?緊急とは?
エーリッヒ『現在仮想空間にハッキングが仕掛けられています!!
      ――恐らく先ほどの空間の再構築のトリガーを引いたものと同様のプログラムと思われます!
      大使拘留ポイントにも何か――マクロファージ!?――いやもっと違う何かが接近しています。
      ウィルスレベル4オーバー!駆逐プログラムです!!』
ジャン:兵装は!?
エーリッヒ『敵への検索がことごとく拒否されています!!――危険です!ログアウトを実行してください!!』
ジャン:了解だ!
    現在、外部からこの空間に対して大規模な干渉が行われているらしい――
    一時撤退だ。直ちにログアウトを実行する。
メリス:隊長!?
ジャン:反論はなしだ。ミハエル、回収を頼む。
ミハエル『了解しました。これより回収を――?――??』
ジャン:どうした?
メリス:隊長――
ジャン:メリス 意見は後にしろと言った筈だ。
メリス:違います――おかしい――身動き出来ません――!!」
エーリッヒ『意識がポイントに固着されている!?』
ジャン:駆逐プログラムか――!?
エーリッヒ『くうっ!』

エーリッヒ:これからログインして隊長達にダイレクトアプローチ 強制ログアウトさせる!!
ミハエル:ちょ、ちょっと待って!あんた用の兵装の準備が出来ていない!丸腰であそこに行くのは危険だ!!
エーリッヒ:隊長達の命がかかっている。――それに干渉を行っているプログラムも気になる。――この目で確認しなくては――
      私のトレースとサルベージを頼んだ!!
ミハエル:お、おいっ!!

ジャン:どうした!?
ミハエル『エーリッヒの奴無茶しやがる!
     ――今、隊長達を強制ログアウトさせるために そちらのポイントにログインしました!』
バグス:!!
ジャン:何だって!?
ミハエル『奴は丸腰です!
     ――隊長。エーリッヒがログインしたら奴が交戦に巻き込まれないよう留意してください!!』
バグス:無茶です!絶対に無茶ですよ!
    エーリッヒさんはボク達のように戦闘用の訓練を受けていないんですよ!
    こんな状況下にログインしたらどうなるか あの人が一番分かってるはずなんだ!!」
ジャン:分かった。とにかく一度ログアウトして作戦を立て直すべきだな。
    それまで大使達の精神力がもつかが問題だが――
ミハエル『サルベージの準備は完了しています。隊長達はエーリッヒの指示にしたがって下さい!後は、こちらで何とかします。』
エーリッヒ:――隊長!!
バグス:エーリッヒさん!!
ジャン:――無茶な事を。
エーリッヒ:先程話したように今、この空間は何者かの手によって大規模なハッキングを受けています。
      何よりも厄介なのは、隊長達の意識がこの地点に固着されているという点。
      私がダイレクトアプローチで一人ずつ強制ログアウトさせますから落ち着いて指示に従って――
ラクティス:くっ!
メリス:!!
ジャン:エーリッヒ!?
バグス:エーリッヒさん!?
    エーリッヒさん。――エーリッヒさん!?ウソだ。こんなのウソだ――
メリス:――バグス。
バグス:――ね?メリスさん?こんなのウソだよね?
    だってエーリッヒさんがデリートされるなんて――
    隊長、これも幻覚なんですよね?ボ、ボク、オペレートしてくれる人がいなくなったら――ボク――
    ――ウソだ。こんなのウソだーーっ!!

【 戦闘 VS アウドムラ 】

ミハエル『何があったんですか!?
     こちら側のエーリッヒ本体の生命反応がダウンしたんですが まさか――』
ジャン:本体の容態は!?
ミハエル『救命チームが预皮い蓼工?耐V棺磻Bです。』
ジャン:――そうか。
ミハエル『エーリッヒ――』
ジャン:先ほどのマクロファージをデリートした。状況に変化はあるか?
ミハエル『外部からの干渉反応が消失しました。隊長達の座標固定も解除されています。』
ジャン:そうか。大使達のログアウトは実行出来そうか?
ミハエル『――ええ 隊長達のロックが解除された時点で全て問題は無いと思われますが――』
ジャン:了解だ。――ミッションを続行する。
    仲間の命が代償か――
ラクティス:――は?
ジャン:いや、なんでも無い――


ジャン:ここか?ミハエル!!通信回線をアクティブに!
    ポイントNG-PP6-42T8に到着した。
    これより大使達のログアウトを実行する。照合を行ってくれ!!
ミハエル『――回線、接続しました。今回の会談の実行本部からも大使達の精神パターンを入手済みです。
     隊長達のポイントにいる人間が親善大使である事を確認。』
ジャン:それにしても――親善大使が子供だったとはな――
ミハエル『子供――ですか?』
メリス:イメージ戦略?メディア効果を狙ってるんでしょうか?
ジャン:今回の会談が世論向けの***的戦略だというのは分かる。
    ――しかしマーカンドの奴こんな危険な会談に子供を使うとは!
ラクティス:連警の者です。貴方たちの救出に参りました。
      これから貴方たちの強制ログアウトを行うので どうか気を楽にして――――ん!?
エレノア:怖がらないで、怖くないわ。――みんな約束の地へ行くのよ。『あの人』が言っていたでしょ?
     ――そう。これからみんなで約束の地に行くの。
ジャン:あの人?
    ――おいっ!!『あの人』とは一体!?
ラクティス:隊長、気をつけてください!!彼女の首飾りセルフデリートのスイッチになっています!
ジャン:セルフでリートだと!?最優先で子供達を緊急待避!!
ラクティス:了解!
      これより親善大使の強制ログアウトを実行する!
      ミハエル!!受け入れの準備は出来ているか?
ミハエル『任せて下さい!!いつでも大使達の精神をサルベージ出来ます。」
ラクティス:10秒後にログアウト実行だ。頼んだぞ!!大使達のログアウト終了後 追って我々もここを離れる!
エレノア:その悚虻丐紊悉藘Aけたれば そのしるしを有てる人々と その像を拝する人々との身に 悪しき苦しき腫物生じたり――
ジャン:待て!

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メリス:大使の子供達は!?
ラクティス:広域の虚勢ログアウトを実行したはずだ――――しかし、ログアウトは拒否された。
メリス:そんな――ひどい。
ジャン:彼等の意識があの座標にロックされていたのか?外部からの干渉の影響を引きずっていた可能性は――?
ミハエル:大使達のトレースログを見る限りでは拘留をされた形跡は見当たりませんでした!
ジャン:じゃあダイブ前にミハエルが言っていた通り大使達は自らの意思であの場所に留まっていたと言うのか?
ラクティス:大使達がどうかは分かりませんが少なくともあの女性外交官――セリフデリートを実行する前の彼女の行動を考えると 彼女に限っては自らの意思であの場所に留まっていた可能性がある事は否めません。
      しかし――
ジャン:何だ?
ラクティス:彼女が死ぬ間際に口にした二つの言葉が気に掛かります。「約束の地」と、「あの人」――
ジャン:会談に出席した移民船団の人間と我々以外の誰かがあの場所で彼らの意識に接触していたと?
メリス:まさか――ヴォイジャーが?
ラクティス:分からん――今回の事件 妙な事が多すぎる。
ジャン:――確かに。
    外部からの干渉といい外交官の常軌を逸した行動といい犯人の目的が、単なる連邦と移民船団の仲違いにあるとは思えん。
    もっと何か別の――
    ラクティスとミハエルは大使達のトレースログを下に外交官の女性の言葉と犯人のつながりを洗ってくれ。
    メリスとバグスは別命あるまで待機だ。俺は付属病院の方へ行ってくる。分隊が死傷者の本体を回収している筈だ。
    バグスも、今日はもう休め。
    すまないが彼の遺体を至急検死に回してくれ。
ビル:了解しました。

ジャン:――
    連邦***の者だ。ここの責任者に会いたい――
シャロン:――責任者は私ですが後にして下さい。重傷者の治療が先です。
ケイト:先生、優先度の判定お願いします。
シャロン:2番の子供はトリアージ赤。物理外傷はこちらへ、意識外傷はビラヤト先生に回して!
ケイト:はい!
シャロン:ちょっと待って!
ケイト:はい!?
シャロン:5番の警官だけどフィードバックによる物理外傷がひどいみたいね――
     過去の症例を検索したらアナフィラキシーショックを起こす可能性があるわ
     麻酔は笑気ガスの沈静法を使うように伝えて!!
ケイト:はい!
シャロン:貴方と同じ制服の人はさっき隣の部屋に撙肖欷皮?郡铷D―
ジャン:すまない。
シャロン:待って!!
ジャン:――ん?
シャロン:私も行くわ――

リチャード:チーフ!!こちらの警官は脳幹反射消失。組成続行しますか?
シャロン:――どうやら無理そうね。
     3番、そっちは?
エディ:2番の女児、心停止!AEDを使用します!
シャロン:あなた!!
ジャン:!!
シャロン:AEDを使用するわ。モニターを見ていて――一時救命は連邦***学校で習ってるでしょ?
ジャン:分かった。
エディ:AED400ジュールまで実行しました!効果ありません!!
シャロン:エピネフリンは?
エディ:駄目です――反応なし。
シャロン:まったく、なんて日なの こんなに子供が死ぬなんて――
ジャン:――

ジャン:?
シャロン:さっきは手伝ってくれてありがとう。
ジャン:いや、役に立ったのなら幸いだ。
シャロン:貴方の部下、残念だったわね。
ジャン:ああ。
    ――で、子供の患者達は?
シャロン:結局、誰一人助からなかったわ――
     ――クソッ!!ナノ技術が安価に供給されていればもっと多くの命が助かるのに――
ジャン:意外に乱暴な言葉を使うんだな――
シャロン:――失礼 子供が死ぬと、現状に苛立つのよ。
     最新医療は腐った金持ちが延齢するためにあるんじゃない――もっと技術が現場に開放されてしかるべきだわ!!
     貴方は、あんな小さな子供達が死んで行く姿を見ても何も感じない?
ジャン:――動揺してはいるが
    顔に出ないんだ――
シャロン:――タフなのね。それともそんなフリをしてるだけ?
ジャン:自分でも分からない――
シャロン:不思議な人――
ジャン:部下の手当てをありがとう――検死報告書の件をお願いします。
    ドクター――
シャロン:ロサス。シャロン・ロサスよ。
ジャン:お願いします。ドクター・ロサス――

シャロン:U.M.N.起因の変死例1458。エーリッヒ・ウェーバー、28歳。
     ――連邦***第1875特殊作戦司令部分遣隊に所属。
     死因はU.M.N.内に構築された仮想空間におけるマクロファージから受けたダメージによるフィードバック外傷反応。
     死亡時刻は――
     !!
     蘇生!?あり得ない――
     完全な全身死状態だったはず――
     検視室よりドクターコール!!死亡誤認の恐れあり!!
     そこの貴方!貴方の容体では二次治療が必要です。無理して起き上がらないで!!

シャロン:――ちょっと!待ちなさい!
エディ:先生、待ってください!!とりあえず***に連絡を取ったほうが――
シャロン:様子が変だからと言って病院を出て行こうとする患者を放っておくわけには行かないでしょ!?
     待って!貴方の容態は不安定な状態なのよ!
エーリッヒ:――問題無い。
シャロン:――



To be continued...

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 楼主| 发表于 2009-11-14 18:21  ·  上海 | 显示全部楼层
連邦***支署 - ブリーフィングルーム

ラクティス:隊長――隊長はあの男がヴォイジャーだと思いますか?
ジャン:おそらく違うな。お前達も聞いていただろう?あの男もまた、ヴォイジャーに利用されていたに過ぎん。
    お前はどう思う?
ラクティス:これまで分析されているヴォイジャー像から見ても追い詰められて命を絶つというのは奴らしからぬ行動です。
ミハエル:クラウスって男がいくら有能であっても単独で船上パーティーをハッキングしたとは思えないしね。
     それに――
メリス:それに?
ミハエル:仮想空間にリライトがあった時 トレースログのパターンには明らかに第三者の干渉があった。
     俺はどうも、第三者のパターンにヴォイジャーっぽさを感じるんだ。勘に過ぎないけどさ。
メリス:勘、ねえ――
ジャン:いや、その勘――正しいかもしれんぞ。
メリス:――えっ?
ジャン:ミハエルの言うとおり今回の仮想空間の構築法は先の親善大使が拘束されたときに同じものが使用されている。
    ミハエルがトラップ用の仮想空間で構築方のロジックを解析できていたためだ。
エーリッヒ:同じ構築法に、同じアプローチを再び仕掛けられるのは、あの事件に関わった人間のみ。我々か、真の犯人か、だ。
メリス:仮想空間の開発者がヴォイジャーである可能性は?
ミハエル:その件については既に調査を済ませてある。どの記録からも開発関係者が関与した痕跡は見つからなかった――
ジャン:最も濃厚な可能性は親善大使拘束事件を体験した何者かがクラウスに仮想空間の構築法に関する情報をリークしていた。
    その『何者か』がヴォイジャーだろう。
メリス:クラウスに聴取さえ出来れば――
ミハエル:奴は命を絶つと同時に自分に関するすべての情報をデリートしちまってるからね――
     死人に口なし、か。可哀想に、奴は利用されて捨てられた、小悪党だったわけだ。
エーリッヒ:いや、そうとも言い切れん――
      クラウスの体に聞いてみるんです。彼の脳細胞が記憶を保持しているうちに。
メリス:死体へのダイブ――?
ジャン:可能なのか?
エーリッヒ:はい。死体の保存状態が万全で死後48時間以内であれば。
メリス:死体へのダイブは非合法ですよ。危険過ぎます!
ジャン:確かに危険かもしれん。が、残された手掛かりはそれしかない――



Xenosaga Pied Piper
第ニ章
Sequence:2

連警付属病院 - 検死室

シャロン:――で、貴方達は死体の意識にダイブしようってわけ?医者として容認できない。
     死体の神経系に接続すると組織崩壊しつつある生命維持系の情報に影響を受ける危険がある。
     いわば”死者に引きずられる”のよ。だいたい許可のない死体検分は違法です。
ジャン:確かめなければ大変な事になる。時間がないんだ。
シャロン:――
ジャン:この男はヴォイジャーではないかもしれん。
シャロン:本物は生きていて更に事件を起こすかもしれないというのね?
ジャン:そうだ。
シャロン:――45分。医学的に安全を保証出来るのはそこまでよ。
ジャン:――協力に感謝します。
シャロン:お礼を言うのはまだ早いわ。
ジャン:――?
シャロン:あなた達の方が詳しいかもしれないけど、遺体へのダイブをモニタリングするにはそれ相応のデバイスが必要よ。
     連邦***科学捜査課クラスの設備が要るわ。
ジャン:つまり、遺体を移送しなくてはならない?
シャロン:そう、無許可の遺体搬送。ここに彼の死体がないと発覚したら――
ジャン:どの程度、時間を稼げる?
シャロン:幸い今は深夜――ここへアクセスできるのは私と担当警備員二人だけ。
     12時の見回りが先程来たばかりだから――そうね2時の見回りまでならまず安全よ。
ジャン:――今は12時15分か――ダイブルームに移送するのに30分。往復で丁度1時間か――タイムリミットが45分。
    またしても時間ギリギリだな――
シャロン:また?
ジャン:いや、こっちの話だ。2時までには帰って来る。君に迷惑は掛けない。
シャロン:待って。
ジャン:どうした?
シャロン:私も立会います。
ジャン:――!?
シャロン:科学捜査課に知人がいるから学術上急ぎで必要な実験だと説明するわ。
ジャン:君を巻き込む訳にはいかない。ここで時間を稼いでくれるだけでも充分にありがたい。
シャロン:部屋を在室状態でロックしているふりをするわ。怠け癖のある同僚がよく使う手なの。
ジャン:なぜ手を貸してくれる?
シャロン:医師として危険なダイブを見過ごせない。
ジャン:本当にいいのか?
シャロン:ええ。

連邦***支署

ミハエル:ふぅー。やっとここまで来ましたね。後は、遺体をブリーフィングルームまで撙伽楔D―
ジャン:ああ。しかし我々の独断で行っていることだ。署内でも穏便に済ませなければ。
エーリッヒ:つまり署員達にも見つからないように行動しろということですね?
ジャン:その通りだ。
ミハエル:隊長、そりゃ無茶ですよ!夜勤の連中もけっこういるんですよ!
メリス:うーん。やっぱり、ブリーフィングルームまで見つからないようにっていうのは難しいんじゃ――
バグス:メリスさんそんな弱気でどうするんですか?なんとかなりますよ!
ミハエル:――まあ、確かに見つかったら、始末書どころじゃ済みませんからね。やるしかないってことですか――
ジャン:そういうことだ。時間がない――ブリーフィングルームに向かうぞ!

ブリーフィングルーム

ジャン:なんとか見つからずに済んだ様だな。
    よし、早速だがミハエルはダイブ準備を急いでくれ。エーリッヒはバグスに6種兵装の準備を頼む!
ミハエル:わかってますって。任せといてくださいよ。
エーリッヒ:了解しました。
ジャン:すまんな――よろしく頼む。

シャロン:何度も言うけど死体へのダイブはとても危険よ。時間は厳守して頂戴。
ジャン:ああ、わかっている。すまない――君にまで迷惑をかけてしまったな。
シャロン:かまわないわ。私も、また犠牲者が出るのを見たくないもの。

ミハエル:隊長!こっちはもう用意できてますよ。ログインしますか?

ジャン:ここは――どこかで見たような――?
ミハエル『驚いたな。俺が作った偽空間そっくりだ!
     たぶん生前の最期の記憶が残留しているからだと思うんですが俺も遺体へのダイブなんて初めてなんで――」
メリス:でも、ところどころデータに破損があるような――?
シャロン『気をつけて。細胞が崩壊しているところから心象風景が欠けているの。
     その場所に接触したら無事にログアウトはできなくなるわ。』
メリス:私達は――魂が消え失せるところに居合わせているんですね?
ジャン:この世界すべてがクラウスの最期の意識というわけか――
    ミハエル クラウスの自我が残っている場所は?
ミハエル『クラウスの記憶を拾い上げる為にはクラウスのシャドウを探さなくては。』
ジャン:シャドウ?
ミハエル『シャドウです。クラウスが生前 抑圧していた未発達な自我ですよ。
     細胞崩壊に伴ってクラウスのペルソナ――社会的な側面は消失しつつありますから。
     おそらく生前のクラウスが否定していた感情もそこに残っているはずです。』
ジャン:どこにいる?
ミハエル『特定できません。文字通り影のような存在だと思って下さい。』
ジャン:了解した。過去、接触に成功した例はあるのか?
ミハエル『T.C.4400年からの論文をあさってみましたが――遺体への総ダイブ事例が1513件。
     ダイブの成功例88件。失敗例の1425件が生命的危険を感じてダイブアウトしています。
     成功例のうち、シャドウの目撃例はわずかに21件。
     うち3件はデータの採取が正常に行われたようですが残り18件は――』
ジャン:どうした?
ミハエル『データ採取者の精神汚染が認められています。』
ジャン:こちら側に精神的外傷が生じるというのか――
メリス:――
ラクティス:どうした?――お前らしくもない。今の話を聞いて腰が引けたか――?
メリス:――ううん。そういうのじゃなくて――
ラクティス:じゃなくて――――何だ?
メリス:通信文化の発達は、天文単位で離れた人との膨大な情報の共有を可能とした――
    さらにU.M.N.の発達は感覚の共有すら可能とした。けれども――
    死すら共有出来ると思い込むのは私たちの傲慢なんじゃないかしら――
ラクティス:命を管理できるのは神のみが持ちうる技か――?
メリス:ううん。それが神の力かどうかは私にも分からないわ――でも――
ラクティス:でも?
メリス:こんな事を考えたことがあるの。
    はるか昔――そう、生命というものが生まれる前に既に意識っていうものは存在していて
    全ての意識は一つだったんじゃないかって。
    その意識は今もどこかに存在していて私達は生を受けた瞬間にその輪から切り離されてしまうの。
    『再びそのリングに加わること』それが私達が生きる本当の目的だって――
ラクティス:しかし、命あるうちはそのリングに入ることは出来ない――?
メリス:そう。そこへ入る唯一の方法は自らの命を絶つ事なんじゃないかと考えたことがあるわ――
    それを思い出すと、今、私達がやろうとしていることは その黄金律を破ろうとしているように思えるの。
ラクティス:我々レアリエンは元々意識すら作られていると考えているがな。
      人間固有の思考がそう思わせているのかも知れん。
ジャン:ラクティス、メリス!!準備はいいか?
メリス:は、はい!!
ミハエル『いいですか?1分後にカウントを開始します。何があっても40分以内に戻って下さい。
     通信が途絶えた場合、あるいは想定外のトラブルが発生した場合こちらから強制ログアウトを実行します。』
ジャン:よし、各自時刻の確認を――
メリス:確認しました。
ラクティス:確認完了。
バグス:確認しましたぁ。
ジャン:よし、目標はクラウスの影<シャドウ>だ。尋問の時間を考慮すると捜索にかけられる時間は30分。
    ――各自、迅速な行動を!

ジャン:あれは?クラウスのようだが――
ミハエル『違いますね。クラウスのシャドウ自身ではなく記憶断片の投影のようです。』
ジャン:待て 何か聴こえる。

   クラウス:ほら、約束のブツだ。
   unknown:御苦労。この仕事に慣れてきたようだな。引き続き、採取に励め。

メリス:――『採取』?何の採取なのかしら?
ラクティス:メリス、声を出すな。脆い残存記憶をかき乱す危険がある!

   クラウス:待てよ。俺はもう充分働いた。あの方には いつ会わせてくれるんだ?
   unknown:あの方?奴はなかなか忙しい男だ。当面の間は会えんだろうな――
   クラウス:忙しい、だと?
   unknown:当然だ。奴はお前の数十倍もの脳内麻薬プログラムを集めてきている。

ジャン:脳内麻薬プログラム――

   クラウス:おいっ 俺はあの方と約束をしたんだ!早く会わせてくれ!頼む、頼むよ!
   unknown:会わせないとは言っていない。それとも、ここで降りるかね?
   クラウス:――くっ。
   unknown:では失礼する。なに――時が来ればあの男の方からお前に逢いにくるだろう。

メリス:――子供?これもクラウスの記憶の一部なの?
ジャン:恐らくな――
エイミー:ねぇー、おじさん鬼ごっこしようよー。
ラクティス:俺達が見えているのか?隊長、どうします?
ジャン:残存記憶に干渉するのは危険だがクラウスのシャドウと関係があるかもしれん――
ジェイク:おじさん、まだー?
ニコラス:早くしようよー。
ジャン:――仕方ない――
    残された時間は少ないがやってみるか――
エイミー:じゃあおじさん達が鬼で私が逃げるからね。
     私が『もういいよー』って言ったら捕まえにきてね。

エイミー:もういいよー。

エイミー:あーあ。捕まっちゃった。
     じゃあ、ご褒美にこれあげるね。
アクアローズを手に入れた!
バグス:よし、まずは1人!

--------------------------------------------------------------------------------
ニコラス:じゃあ、次は僕の番だ。僕を捕まえてみて。

ニコラス:もういいよー。

ニコラス:おじさん達、すごいね。あっという間だったなぁ。
     これあげるよ。
エクストラスーツ(バグス以外:物理防御力25:エーテル防御力2)を手に入れた!
バグス:これで2人ですぅ。この調子でどんどん行きましょう!
ラクティス:バグス。お前なんだか楽しそうだな。
バグス:そ、そんなことないですぅ。これもミッションのひとつですから。

--------------------------------------------------------------------------------
ジェイク:最期は、俺が相手だよ。俺を捕まえられたら良い物あげるぜ。

ジェイク:もういいよー。

ジェイク:けっこう自信あったんだけどなぁ――あっさり捕まっちゃった。おじさん、***官になれるんじゃない?
ジャン:――そうかもな。
ジェイク:じゃあ、これ約束した良い物。
PYTHON(メリス用:物理攻撃力20:エーテル攻撃力0)を手に入れた!
バグス:これで全員捕まえましたよ!
メリス:でも、結局クラウスのシャドウは見つかりませんでしたね。
ジャン:ああ、そうだな。
ニコラス:おじさん、僕達もう帰らないといけないんだ。また遊んで。
ジャン:待ってくれ。君達、クラウスという男について何か知らないか?
ジェイク:クラウス――クラウスは苦しんでいるんだ。
ニコラス:だから――
エイミー:おじさん達の手で救ってあげて――
ジャン:――
ニコラス:じゃあ、僕達もう行くね。ありがとう。
メリス:クラウスが苦しんでるって どういうこと?
ラクティス:さあな。クラウス本人に聞いてみるしかないんじゃないか?
ジャン:そうだな。こうしている暇はない。先を急ぐぞ。

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发表于 2009-11-15 02:53  ·  加拿大 | 显示全部楼层
田中香啊,看来那时候还没改名
看着这两夫妻的名字,现在越来越怨念
偶说MONO你们究竟搞什么的= =
为什么一直在外包,你们忘了创立MONO的初衷吗?
即使成本有问题
出DS版也好啊= =

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发表于 2009-11-15 13:25  ·  美国 | 显示全部楼层
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