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 楼主| 发表于 2008-8-6 10:40  ·  江西 | 显示全部楼层 |阅读模式
一章 非凡なる英雄の平凡なる日常
001
ここはどこ?

なんだかさみしいなあ。

すごく寒くて……私ひとり。

ひとり。
そういえば、だれもいないよ、ここには。

ねぇ、どうして?

どうしてだれもいないの?

ねぇ。

そうか。
どうしてだれもいないのかわかった。

だってそうだよね。
いっしょにいたら、きっと嫌いになる。

だってずっと声が聞こえているもの。


にんげんあんかいなくなっちゃえ


にんげんあんかいなくなっちゃえ


いっしょにいたら、きっときらいになってしまう。

いなくっちゃえって、あなたにそう言ってしまう。

あなたをきらいになりたくない。

あなたに好きでいてほしい。

だからひとり。

さみしいなあ。

ここはどこだろう。


002
少女はまるで猫のように身体を丸めて、床に寝そべっていた。
規則正しい呼吸と、そして可愛らしくはあるものの、ややだらしなく開けかれた口を見れば、彼女がすっかり寝入ってしまっているのがわかる。

窮屈な姿勢のようなのに、本人はいたって快適そうに床にぺったり身体をくっつけていた。もともと関節は柔らかい方なのだろう。
そんな姿勢をとっているから、いまの少女の姿はまるで大理石に彫られたレリーフのように見えた。磨き上げられえ、美しい曲線を強調された美術品。
そう、まだ幼さを殘した少女の外見は、確かに「美しい」と形容できるだけ整っている。成長して完成を見れば、文句なく美しい女性美を得ることができるだろう。
彼女が普通の人間でないという事実が納得できるとしたら、その美しさくらいしかない。
だが現に彼女は人間ではないのだった。
すくなくともこの世界では、ひとびとは”レーヴァテイル“と人間を区別して扱っている。

レーヴァテイル、かつて人類自身によって創られたものたち。
歌魔法を紡ぐことができる、人工の遺伝情報を持った女たち……。
ひとならざる少女はいま、平和な眠りの世界に遊んでいた。

うたた寝していたオリカが目を覚えますと、ライナーは難しい顔で腕組みをしていた。
「あれ……楽器、もうできたの?」
あくびの涙がたまったいる目をこすりながら彼女は聞いた。聞かなくても結果はだいたい想像ついていたのだが。
上半身を起こしてうーんとのびをする。
どうやら、すっかり眠ってしまったらしい。外見からの印象よりもっずっと器用な彼がぐらすめるくを試みているその間、側にいっしょにいるのがオリカの習慣になっている。そして何度かに一度はこうして眠ってまうのだ。本当は彼の仕事ぶりをじっと見守っていたいのだが、いつもついうとうととしてしまう。気がつけば、彼が眠り込んだ彼女に毛布を掛けてくれている……というのも別に珍しいことではない。
いまのオリカにとって、世界で一番安眠できる場所が、若者のとなりなのだった。
「だめだ。やっぱり材料が足りないよ。せっかくオリカがレシピを探してくれたっていうのにな」
若者は腕を組んだまま答えた。育ちの良さそうな顔立ち。一方で体つきは充分に鍛えられた厚みがある。だれでもつい気を許して話しかけたくなってしまう、ライナーはそんな若者だ。
彼の視線はいままで作業をしていた机の上に注がれている。
グラスメルクは世間で思われているよりかなり厳密な工程の要求される作業だ。作業の手順、タイミング、そして材料として使う素材など、どれが欠けてもうまくいかない。
数多くの先達が、文明を維持するのに必要なさまざまな物品を作り出す解説書き……レシピを書き残してくれているから、その通りに作業すればいいように思われるのだが、これで意外とむずかしいのである。熟練したグラスメルク職人が世間に決して多くない理由である。
「代わりになるものがあるかと思ったんだけどね。……それができるくらいなら、オリジナルのレシピを自分で作れるよなあ」
「そっかぁ、らいなーでもできないんだ」
楽器が作れないとなると、さらにさまざまな音……音楽を奏でる装置が作れるようになるはずなのだ。オリカには将来作れるようになりたいものがある。いつかはそれを自由に作れるようになって……というのが最近彼女が抱いている夢なのだった。それがしかし、最初の段階である楽器も作れないとなると、夢の実現は前途多難そうだ。
「ごめん。さすがににわか仕込みの腕前じゃ、オリジナルレシピを作るまでは無理みたいだ」
「ううん、いいの。ライナーにできないんだったら、ほかのだれにも無理だもの。ライナーにグラスメルクを教えてくれたあのおじいちゃんならともかく」
「そうだなあ」ライナーは真剣に考え込む様子だ。「今度一度カルル村に行って、ポチョマー先生に指南を受けてみようかな。騎士稼業のついでにやってたんじゃ、これ以上上達できない気がしてたよ」
彼の気持ちを傷つけてしまったかと、少女は慌てた。
「ライナーはとっても上手じゃない。私なんかばかだからとても無理だよ。。。。。。」
いつもの調子で自分がいかに才能に恵まれていない、だめな存在であるか喋ろうとしかけて、彼女は途中で言葉を切った。あらためてライナーの方に視線を向ける。
「ライナー、騎士を辞めちゃうの?」
「まっ、まさか。そういう訳じゃないよ。でも、ただグラスメルクもほかのひとが作ったレシピに従ってやっているだけじゃ中途半端だなと思っただけだよ」
不安そうな少女の視線に、ライナーはそういった。
「どうせやるなら、ちゃんと極めたいじゃないか。いままでは、あくまでも任務遂行のために必要に迫られてやっていただけで、グラスメルクそのものをしっかり修行したこなかったから………それに……」
「それに?」
「ウイルスの脅威がなくなったのなら、エレミアの騎士の仕事も必要なくなってくるかもしれないし」
「ライナー。。。。。。」

この世界をウイルスと呼ばれる魔物の脅威が席巻していたのは、つい最近のことである。
しかしその脅威もいまは過去のものになった。もはや人々はウイルスの恐怖に怯える必要はない。
そして世界的な脅威を取り去るという偉業を果たしたのは、だれあろうこのライナーと、彼と行動をともにした若者たちだった。そのなかにオリカも入っている。
オリカとしては、自分のような出来の悪いレーヴァテイルが、そんな英雄的な行為に加わることができたのは、幸運という言葉では言い尽く出ない運命のいたずらだと思っている。もちろんライナーは別だ。
たったひとり、ウイルスの脅威から世界を救うべく「上の世界」からオリカたちの住む世界へと降り立ち、やがてウイルスの脅威を払うだけでなく、上の世界とオリカたちの世界を結ぶ架け橋にまでなってしまった。
オリカなどにとっては伝説上の存在でしかなかった上の世界が、本当に実在したことだけでも驚きなのだが、その代表とも言える騎士とこうして生活を共にするようになるとは驚くを通り越して、いまだに信じることが難しい。
(それはそれとして。すぐとなりで女の子が無防備にしてるっていうのに、ライナーってばなんにもしない)
異性が無防備でいるだけで野獸に変わるような男はそれはそれで嫌いなくせに、オリかは勝手なことを思う。だが、その思いもそぐに後ろ向きな気持ちにとって代わられてしまう。
(やっぽり、私みたいなできそこないのレーヴァテイルには興味わかないのかなあ)
何しろ、いまやライナーとその仲間たちは、この世界にとって生ける伝説なのである。
ウイルス発生の元凶となっていたレーヴァテイル、ミュールとの戦いについての詳しいことは、あまり公にはされていないが、ライナーの仲間となって旅したレーヴァテイルのうち、ひとりは歌でミュールの怨念を静めるべく定められた特別な存在だったし、もうひとりにいたっては、いま世界に殘るレーヴァテイルの中でもっとも歳を重なたひとりなのだ。ライナーたちの住むプラティナでは女神とも称されるほど偉大な存在(もっとも普段の彼女はとてもそうは見えないのだが)で、もともと所属していたエル・エレミア教会で落ちこぼれだったオリかとは雲泥の差だ。
(ほんと、私だけみそっかす……)
ほかの仲間の人間たちも、彼女の上司にあたるラードルフ司祭(以前は一回の新刊であったのが、今回の功績で司祭になったのである)を初めとしてひとかどの人物ばかり。折かとしては劣等感を抱かざるを得ない。
とはいえ、かつて落ちこぼれだの役立たずだのといいようにののしられていた彼女を、ライナーはそんな風に扱ったことはなかった。まるで,ごく普通の人間の女の子に対するように彼女を扱ってくれている。それはいまでも変われない。
(もしかして、私のこと、よくわかってないのかな?)
すくなくともライナーは、彼自身が一連の事件で果てして役割についてはあまり理解していないところがある。
彼がなしとげた偉業を考えれば、世界を救った英雄として祭り上げられていてもおかしくないのだが、いかんせん本人はまるでその自覚がない。周囲から褒めちぎられることに心底当惑し、あるいは迷惑にさえ感じているようなのだ。
まったくもって度を超そた自覚のなさだ。
しかし、数百年に渡る憎悪を癒すのには、彼の、いっそ鈍感とさえいえるほど物事に前向きな気性が必要だったのだろう。
世界を救った英雄は、危機が去り平和になった今日、これからの生活をどうしようかのんきに悩んでいる。
「騎士をやめたら、どうしょうかなあ……」
やりたいといえば、この世界のどんな重要な役職にもつけるだけのことをしきているはずなのに、当人にはその自覚がとことんないのである。
失業を心配するごく普通の雇い人のような気持ちでいるらしのだ。
そんな彼にオリカはおずおずと話しかける。
「あ、あのね、ライナー」
彼女は彼女で、ライナーとは別に思うところがある。
「ん?」
「あの、ええと……、もし、もしね。ライナーが騎士をやめるのなら、私……私考えてることが……」
きゃ――――――――っ。

可愛らしい悲鳴が彼女の台詞を途中でうち消した。悲鳴を聞いたライナーがばっと素早く立ち上がる。
「シュレリア様! どうしましたっ」
引き留めようと手を伸ばしかけたオリカの目の前を、彼は一瞬で通り過ぎて一しまう。
「…………」
若者をつかみそこねた手を、所在投げに何度か閉じたり開いたりして、それからオリカはため息をついた。
「何をいい出そうとしてたんだろう、私。ライナーを私なんかのために好きにしていいはずないのに。。
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