携帯ゲーム機のユーザー層はDSが20代前半、PSPが10代後半中心となる。2011年、3月末時点
メディアクリエイトが携帯ゲーム機のDSとPSPにおけるユーザーの年齢層について、経年的に行った調査結果を発表した。DSは20代前半、PSPは10代後半が中心。DSユーザーの3DSへの移行やPSPのさらなる普及に関しても予測。
ゲームの専門調査会社である株式会社メディアクリエイト(本社:東京都千代田区、代表:細川敦)は、携帯ゲーム機のDS・PSPユーザーはどの年齢層が中心となっているのか、経年的な変化も含めその内容を発表した。同社調べによると、2011年3月末時点における携帯ゲーム機の国内普及台数はDSが3,248万台、PSPが1,729万台。今後、3DSへ移行すると見られる主なDSユーザー層や、現在好調なPSPがさらにどの層を中心に盛り上がりを見せるのかについてまとめている。
これらによると、DSのユーザー層は小学校高学年(10~12歳)と30代(親の世代)の比率が高かった「M字型」から、20代前半を中心とした3つの山があらわれた形となった。PSPは発売当初より10代を中心とした拡がりを見せ、その中でも10代後半が大きく伸びている。最も所有数の多い年齢のハード普及率(買い替えなどは考慮せず)は、DSが21歳で85.27%、PSPが19歳で68.35%となっている。DSユーザーの中で3DSへの移行が大きく見込めるのは20代前半であり、PSPに関しては10代後半が今後も重要なターゲット層になっていくと考えられる。
<年齢構成比の経年的変化について>
DS発売当初の年齢構成比は、年末商戦期によるプレゼント需要が見込めたことや、GBAやGCのユーザーを取り込めたという点において、任天堂ハードに見られる「M字型」を踏襲した。しかし、2006年以降は『脳トレ』ブームにより20~30代を、『ポケモン』『ドラクエ』が回帰層を大きく取り込んだことなどにより、DSは20代前半が主となった。PSPに関しては発売当初より10代半ば~後半にかけて多い傾向にある。この主な要因として、『モンスターハンター』シリーズがこれらの層を中心に受け入れられたことが挙げられる。この様な背景によりDSとPSPのピークが逆転し、主なユーザー層はDSが20代前半、PSPが10代後半となっている。
<2011年3月末時点における年齢別所有数について>
DS、PSPの所有数のピークに着目すると、DSは21歳で114.9万台、PSPは19歳で85.6万台となっている。総務省の年齢別人口推計(平成21年10月1日時点)によると、21歳が約134.7万人、19歳が125.3万人いることから、単純にハード普及率はDSが85.27%、PSPが68.35%となる。ハードの買い替えなどを考慮していないため、実際の普及率はこれよりも下回るが、DSに関しては後継機である3DSの発売や需要の一巡により縮小傾向にあることから、概ねこの傾向に落ち着くものと予測される。PSPに関しては『モンハン 3rd』発売以降、ハード需要が好調なこともあり、10代全般の普及率はさらに上がるものと推察される。
2011年3月末時点におけるDS・PSPの年齢別所有数を示した図を、株式会社メディアクリエイトのホームページに掲載している。掲載URLは以下の通り。
http://www.m-create.com/shouhin_shoukai/news_release.htm
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