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楼主: hamaliel

[原创]异度传说二章~日文剧本(整理中,100%完成)

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 楼主| 发表于 2004-7-9 02:52  ·  广东 | 显示全部楼层
(ある議員はベレグリーと通信する)

議員
「そうか――
プロトオメガが目覚めたか
これで我々の計画も 次の段階を迎えられる
総帥もさぞお喜びになられる事だろう――

(銃声が聞こえる同時、議員は倒れ)

ベレグリー
「あっ!
どうした
おい 返事をしろ
おい

はっ
お前は――

???
「議会は掌握した
すでに 増援艦隊が動いている
貴様らの好きにはさせんよ

ベレグリー
「きさま 14年前に死んだはずではなかったのか――

ディミトリ
「総帥とやらに伝えておくんだな
私が死ぬ事はない
そう 永遠にな――

(通信モニターを撃つ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(プロトオメガ前)

教皇
「増援だと 連邦め――
そうまでして我らを排除したいのか――
ふん――まあよいわ
その行為 いかに愚行であるか
思い知らせてくれる
マーグリス
艦隊を率いて奴らを抹殺しろ

マーグリス
「・・・・・・・・・・
ふんん んん

教皇
「どうしたマーグリス
私の言葉が聞こえぬのか

マーグリス
「猊下御自らいかれるがよろしいかと――

教皇
「何―― 正気かマーグリス
私を誰だと思っている
貴様の仕える者は誰だ

マーグリス
「何か勘違いをしていらっしゃるようで――
われら審問官が仕えるはただ一人
それは猊下もご存じの筈
我等の思惑通り 事は撙婴蓼筏?後は猊下に殉教者となっていただくのみ

教皇
「貴様――
まさかハインラインか

マーグリス
「では 猊下
これにて――

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(エルザ)

シオン
「―――
              (泣いてる)

ジン
「ここに いたのですか――

シオン
「―――― 一人にして

ジン
「みなさん すでにデュランダルへ移動しています
あなたもはやく――

シオン
「ほっといてって 言ってるでしょう

ジン
「―――
             (びっくり)

シオン
「あれじゃ 14年前と何も変わらない――
あの時もそうだった――
フェブは 彼女は私の目の前で殺された
私は一人で―――
たった一人で何も出来ずに逃げ出したの
今度だって 何もできなかった――

ジン
「シオン――

シオン
「ねぇ なんで私じゃなきゃダメだったの
あんなつらい思い 二度としたくは無かったのに

ジン
「シオン――
あなたには フェブロニアの意思が
伝わらなかったのですか

シオン
「―――

ジン
「おそらく彼女はね
自分の妹達と同じくらい愛していたんですよ

シオン
「フェブが――誰を

ジン
「過去という鎖に縛られた もう一人の妹
彼女はね 二人の妹と同じように
そのもう一人の妹を
助けたいと思ったんじゃないんでしょうか

シオン
「もう一人の妹――

ジン
「わからないんですか
だから 彼女はあえて
あなたにその辛い役目を与えたんですよ

シオン
「フェブが――私を

ジン
「シオン――
あなたがこの辛い世界から孤立するのも
それを受け入れるのも それはあなた次第です
でも これだけは言える
あなたがどんな選択をしようと
決して一人ではない
(シオン突然わかったような顔)
それともまだ フェブロニアの気持ちが
理解できないのですか

シオン
「――兄さん

ジン
「さぁ 行きなさい
あなたはまだ 皆の期待を裏切るべきではない

(シオン頷く、外に出る)
(扉にて)

シオン
「――兄さん
あのね 

(ジンは『いいから』って感じの顔する)

――先に行ってる

(シオン去った)
ジン
「ほんと――ダメな兄貴ですね
フェブロニア――
私はあなたを妬ましく思いますよ
あなたは
実の兄である私がやらなければならない事を
シオンにしてあげられたのだから
私は シオンに対して
何をしてあげられるのか――

いや 私自身
この鎖を断ち切る事ができるのか――

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(デュランダルブリッジ)
百式
「ちび様
汎用帯にちび様宛に通信が――

Jr.
「なんだ

百式
「暗号フォーマットて圧縮されてますが
展開しますか

Jr.
「ああ 開いてくれ

(ディミトリがモニターに映られる)

Jr.
「おまえは――

ディミトリ
「久しぶりだな 可愛い息子よ

モモ
「Jr.さんの お父さん――

シオン
「ディミトリ・ユーリエフ博士

ディミトリ
「14年前の出来事は聞いた
アルベドがウ・ドゥと接触し
事象変移を引き起こしたそうだな
非常に遺憾だよ

Jr.
「てめえ――
対消滅を起こせばミルチア一つくらい
吹っ飛ぶ可能性 知ってやがったろう

ディミトリ
「やれやれ
私はおまえ達U.R.T.V.を
愚鈍に育てた覚えはないぞ
惑星一つで星団を救えるなら 安い代償だろうに

シオン
「許容範囲内の被害――
嫌な言葉だわ

ディミトリ
「再びウ・ドゥ覚醒の危機に瀕した今
不確定要素は極力排除しておかねばならん
我々は
ウ・ドゥに再接触を試みる存在を察知した
速やかに対象を除去するのだ ルベド

Jr.
「再接触――
アルベドか

ディミトリ
「そう 汚染された脱落者だ

Jr.
「過去の失態には片を付ける
だが アルベドを殺す為じゃない
奴に馬鹿をやめさせる為だ

ディミトリ
「好きにするがいい
楽しみにしているよ ルベド

(通信切られる)

Jr.
「シェリィ
今の通信 発信源はどこだ

シェリィ
「申し訳ございません
ルートが偽装されていて 追跡不可能です

Jr.
「ちっ クソ親父め

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(通信を切るディミトリがガイナンの意識を戻る)

ガイナン
「Jr.――
俺の言葉を――
信じるな――

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(オメガシステムへ向かおう!!)

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 楼主| 发表于 2004-7-9 02:53  ·  广东 | 显示全部楼层
(プロトオメガ前)

教皇
「良くぞ ここまでこれたものだ
雑草の生命力というのも
なかなか侮れんな

Jr.
「くだらねぇこと ほざいてんじゃねぇ

シオン
「あなた
自分が何をしているか解っているの

???
「俺も同感だぜ

(アルベド登場!)

いい加減 茶番は幕にしたらどうだ
この力は俺のものだ
てめぇに――その資格はない

Jr.
「アルベド

アルベド
「よう ルベド
そんなに嬉しそうな声出すなよ

Jr.
「ば 馬鹿 嬉しいわけないだろ

教皇
「少々遅かったようだな
ユーリエフの亡霊よ
全ての段取りは整った後だ
貴様の存在意義は まはやない

アルベド
「うるせぇ ジジイだな
どうする ルベド
こいつをひねり潰すのに 手を貸そうか

教皇
「U.R.T.V.――
歪んだ時代の産んだ出来損ないめ
おまえのような下賎な生命に
我々の思想は理解出来ぬわ

(アルベド攻撃をする、
が、プロトオメガの前には全然効かない)

(教皇はプロトオメガによってただの一撃で
簡単にアルベドを倒すことは出来た)

(ルベドは彼に走って)

アルベド
「いいなあ――
おまえ等 最高だよ
俺を破壊するのか
完全なる破壊ってのも いいよなあ

(アルベドは消えてゆくそう)

ルベド
「アルベド!!

アルベド
「分子になっても
俺という質量が宇宙から消える訳じゃないんだぜ
なあ
俺を構成していた分子を存分に呼吸してくれよ
ルベド
はっはっはははははははっはあああああははは

(アルベド・・・消えた)

Jr.
「――畜生
・・・・・・・・・
てめえ
よくもアルベドを――

教皇
「どうした
不倶戴天の敵ではなかったのか
んんはあはははははっはっは

Jr.
「あいつをブチのめしていいのは
俺だけだ


教皇
「まったく 理解に苦しむ
何故 貴様等は私の前に立とうとするのだ
その行動に一体何の益がある

Jr.
「そんな事 知るかよ――
俺の道の前に
てめぇが勝手に立ってるだけだろうが

教皇
「くだらん問答に付き合ってる暇はない
これを見れば
貴様のその無駄口も開いたままになるだろう
U.M.N.相転移砲――       (プロトオメガの頭の砲)
宇宙のどこからでも 対象を射抜ける兵器だ

Jr.
「き 貴様――

教皇
「案ずるな
すぐに逢わせてやる
あの世でヘルマーに伝えておけ

(プロトオメガの砲が発射準備中で突然停止した)

教皇
「――何事だ
どうした――動け
動かんか

???(赤)
「ゾハルは
お前の為に用意されたものではない

(三つの機体がプロトオメガの上に現れ)

教皇
「誰だ


「脇役は脇役らしく
分をわきまえて欲しいもんだな

シオン
「――あなた達は

教皇
「テ――
テスタメントか――


「退場しろ
貴様の幕は終わったんだぜ

(ただの一撃で)

教皇
「ばかな――
そんな馬鹿な事が―――

(教皇はプロトオメガと共にこの世に消えた)


「どうした    (?耍?知り合いでもいるのか

(?膝弗?`と互いに見つめてる)

ジギー
「きさま――

(息子が死んだときのシーンは再びジギーの頭に浮かぶ、こいつの仕業だぁ!!!)

貴様は――――
ヴォイジャァァァー!!!!!!!!!!!!!!

(ジギー暴走、必死に?と摔驌膜?しかし、撃ってきた弾が全部ジギーの後ろに空間転移させ、ジギーの背中に当たって)

モモ
「ジギー


「遊んでいる暇はない
始める

(三人はアルベドを再生させる)

Jr.
「やめろ
おめえはそんな事の為に生まれたんじゃない

アルベド
「ははっははあはは
いいや
俺はこの時を待っていたんだ

(三人消えた)

来いよルベド 俺の世界に
楽しくやろうぜぇ

(アルベドはウ・ドゥとリンクする)

Jr.
「ウ・ドゥ――

(KOS-MOSは二局から貰えた装置を展開、ウ・ドゥを阻む)

シオン
「KOS-MOS

KOS-MOS
「シオン
現状で3分 この状態の維持が可能です
今のうちに脱出を

シオン
「KOS-MOS――
でも どうやって

KOS-MOS
「現在 エルザが今座標に向け移動中です
隔壁を打ち破れば
合流する事が可能と思われます

シオン
「打ち破るって―――

(ジギー再び立ってんだ!!)

ジギー
「俺にまかせろ

モモ
「ジギー
無茶です そんな体で動くなんて

ジギー
「心配するな
俺の体は作り直しがきく
下がっていろ

(ジギー全力で壁を打ち砕く、左の手と足も破壊したんだ)

モモ
「ジギー

(エルザ到着)

アレン
「主任 早く
早く 仱盲皮?坤丹?もう 時間がありませんよ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(オメガシステム全体がウ・ドゥとなった)

アルベド
「見ろよ ルベド――
遂に俺は来た
永遠の連鎖に連なる時が
渇望の源を埋める時が――

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 楼主| 发表于 2004-7-9 02:53  ·  广东 | 显示全部楼层
(デュランダルブリッジ)
Jr.
「状況は

百式
「局所事象変移の波動に変化はありません
拡大は一時的に停滞している模様です

Jr.
「とりあえずはKOS-MOSに感謝ってところか

メリィ
「のんきな事言うとろ場合やないで
今のところは事象変移の拡大は
おさまっとるようやけどたぶん時間の問題や

シオン
「いずれ宙域すべてが飲み込まれてしまうのね
とめる方法はないの

ジン
「ふむ 現状を打開するには あの場所に行き
直接元凶をたたく以外にないでしょう
ただし そのリスクは計り知れない

Jr.
「エルザと各機体はどうなってる

百式
「かなりの損傷は見られますが
稼動に支障はありません
いつでも発進できます

Jr.
「そうか わかった
シェリィ 悪いがちょっと後を頼む

シェリィ
「承知いたしました

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(パークエリア)

シオン
「ここに居たのね
指揮官がこんなところで油を売ってていいの

Jr.
「大丈夫だろ
メリィとシェリィに任せておけば問題ねぇよ

シオン
「――彼のこと

Jr.
「あいつがさ ずっと呼んでるんだ
どうしても俺と決着をつけたがってる

シオン
「でも 大切な兄弟なんでしょ
本当に彼と戦えるの

Jr.
「――わからねぇ
でも 行くしかないんだ
あいつを――アルベドを
このまま放っておくわけにはいかない
あいつを止められるのは
俺しかいないからな――

シオン
「Jr.君――

Jr.
「ジギーの様子はどうなんだ
まだ 動けないのか

シオン
「詳しいことは分からないけど
今 モモちゃんがつきっきりで修理をしているわ

Jr.
「そうか――
ちょっと様子を見てくるわ
準備が整い次第 すぐに出撃する
みんなにも待機するように伝えておいてくれ

シオン
「わかった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(調整室)

(ジギーとモモはユリと通信)

ユリ
「それは ジグラットシリーズに対応した
カスタムパーツです
修復マニュアルが古文書扱いで
入手に苦労しました

ジギー
「ありがとうございます ミズラヒ博士

ユリ
「ユリで結構よ
博士という肩書きには もうウンザリ
ところで ジャン・ザウアーさん
話があるのだけど――

ジギー
「なんでしょう

ユリ
「貴方は生体部分の延命を拒んでいるそうね
とはいえ 蘇生されてからもう一世紀
延命処理を施さない生体脳の寿命は 平均130年
もう少しだけ 生き永らえて下さらないかしら
モモの為に
それに 私も貴方から学びたい事があるの
貴方の生き方から――

ジギー
「――少し考える時間をいただけますか

ユリ
「ええ――よい返事を待っています

(通信完了、Jr.入る)
Jr.
「わりぃな また立ち聞きしちまった

ジギー
「かまわん 聞かれてまずい事は何もない

モモ すまないがパーツの受け取りを頼む

モモ
「はい

(モモ出る)

Jr.
「――あのさ
あんたが怒るとこ始めて見たよ
おっさんにも あんな感情が残ってたんだな
なんか 正直 安心した
やっぱり あんたも人間なんだな――って
それに なんだよ
あんただって 自分の敵には
全然クールになってなかったぜ

ジギー
「それは お互い様だ

Jr.
「そうだな
俺 あいつの事になるとダメなんだよな
わけがわからなくなっちまう――

ジギー
「Jr.
俺にはお前が何を考えているのか理解できないし
それを否定する気もない
お前の気が済むようにすればいい

Jr.
「おっさん―――

ジギー
「聞き分けのない奴には
ガツンと言ってやれ

Jr.
「――あぁ そーだな

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(ギアドックの外)

モモ
「行くんですね あの場所へ

Jr.
「モモ――
ガイナンがいないうちにと思ったけど
お前に見つかっちまうとはな
さすがは百式だな――

モモ
「一人で行くつもりなんですか

Jr.
「――

モモ
「どうしてなんですか
Jr.さん いつも一人で抱え込んで――
モモも
モモも一緒に行っちゃだめですか

Jr.
「わりぃ
呼んでるんだよ あいつが
俺じゃなきゃ だめだってな
あいつの本当の兄弟だから
威張れるようないい兄貴じゃなかったけど
最後のケジメぐらい ちゃんとつけないとな

モモ
「Jr.さん――

Jr.
「すまねぇな
みんなにはうまく誤魔化しといてくれよ

モモ
「帰ってきますよね

Jr.
「―――

モモ
「約束してください
必ず帰ってくるって
じゃなきゃ モモ――
モモ

(Jr.目で約束する
アシェルの所に)


(回想)
Jr.
「レアリエンが縁起をかつぐか――

「見な 元気になる呪文が――

「わりぃ 呼んでるんだよ

「あいつの本当の兄弟だから

「”Go ahead. make my day”ってな
これ 持ってろ
お守りだ

(モモはペンダントを握って)

(ブリッジ)
百式
「第三格納庫のハッチが
強制開放されています
E・S・アシェル カタパルトへ移動

メリィ
「なんやて
ちび様か
いったい何のつもりや

百式
「ちび様
お戻りください ちび様
だめです 通信が切られてます

モモ
「あの――Jr.さん
機体のテストをしたいって
だから すぐに戻ってくるって――

シオン
「モモちゃん―――
Jr.君――行くつもりなのね
あの場所へ
決着をつける為に

モモ
「あの――
約束したんです
必ず帰って来るって
だから モモ――

メリィ
「わかっとるって
ほんま モモちゃんはええ子やな
悪いのはちび様や
みんなにこない心配かけといて
帰ってきたら
しっかりお仕置きせえへんとな

(アシェル、局所事象変移に突入)

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局所事象変移 思念体

(以下のアルベドは幼体)

アルベド(幼い)
「よく来たねルベド

どうしたんだい
一人なんて珍しいじゃない
大切な仲間は一緒じゃないのかい

ルベド
「お前との決着なんて
俺一人で十分だろう

アルベド
「強がっても無駄さ
怖いんだろう
あの時みたいに
仲間を見捨てるかもしれないから
仲間を見殺しにするかもしれないから
(ははははあっは)
いくじなしの君らしいよ

来なよ
僕に会いにくるんだ
それまで
君の心が持ちこたえられればの話だけどね
(ねぇひへへへへへへ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(養成施設の庭の木下、多数の百式はアルベドの傍にいる)

アルベド
「ルベドとニグレドのお墓を作ってるんだ
お墓っていっても 真似事だけどね
二人が死んでも 泣かないように
練習してるんだよ
もう一度 ウ・ドゥと連結(リンク)したら
ルベドが俺を殺してくれるかな
やってくれるよね
リーダーだもの

ルベド
「俺は
おまえを殺したりしない

アルベド
「(えへへへへっへ)
やってくれるよ
ルベドはそういう風に作られてるもん
僕達    (目が紫の光を)
ウ・ドゥの反存在だからね
連結(リンク)がどんな風か分かる
(4人の百式はアルベドを抱え込む)
――悪魔との契約並に いかすぜぇ
(ははっはっははっははははあ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(サクラの小屋、二階部屋)

(アルベドはサクラを殴る)

アルベド
「気に入らないんだよ
お前が色目を使うから
ルベドが困ってんだろ
何とか言えよ 人形

ルベド
「何してるんだ やめろ

(アルベドは止めたくない)
アルベド
「お前なんか
お前なんか

ルベド
「やめろって言ってんだろ

アルベド
「なんだよ
何で止めるんだよ
気にいらないな
ろくな力もないくせに
なれ合うことしか出来ない
この女も嫌いだった
ルベドに色目を使いやがったんだ
(うへっへへへへへっは)
死んでよかったんだよ
これで
君を誘惑するヤツは居なくなったんだから

ルベド
「いい加減にしろ
サクラを離せ!!

(アルベドを突き放す、地上のサクラはモモに変える)

ルベド
「モモ?

アルベド
「いや
まだあのまがい物がいたね
こんなおもちゃでしか自分を慰められないなんて
ルベドもかわいそうな男だよ

ルベド
「アルベド――お前

アルベド
「この人形が大切なのかい
でも もう遅いよ
あいつは汚れたんだ
この僕の手でね

ルベド
「やめろ
それ以上言うな

アルベド
「あいつの感触――
とても気持ちが良かったぜ
ルベドも味わってみなよ
きっと 君になら喜んで――

ルベド
「やめろっていってんだろーが

(アルベドはルベドの拳があたる前消えた)

アルベド
「はやく俺と決着を付けようぜ
お前を殺して俺はすべてを手に入れる
気持ち悪いんだよ
いつまでもパタパタとまとわりつくお前がさ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(ガラス壁の通路)

ルベド
「ここは――

(ガラスの中の自分が語る)

ルベド(鏡)
「よぉ ルベド
本気になったのか

ルベド
「なに

ルベド(鏡)
「あんなヤツ 壊しちゃえばいいんだよ
お前になら簡単なことだろう

ルベド
「やめろ

ルベド(鏡)
「いつまで我慢してるんだよ
早く殺っちまえよ

ルベド
「やめろ

ルベド(鏡)
「いつも足手まといだったんだろ
あんな出来損ないなんか いらないんだよ

ルベド
「やめろ

アルベド
「早く僕を殺せよ

ルベド
「やめろぉぉぉ

(ルベドは鏡を壊す、目が赤い光を)

ルベド
「くそ――こんなときに――
赤い竜(レッド・ドラゴン)モード――
破壊的な 対ウ・ドゥ・シフト――
嫌だ――
こんな――

(急に周りが真っ白なる、サクラが後ろに現れ)

サクラ
「ルベド
(優しく寄り付く)
怖れないで――
わたし――ルベドを信じてるから

(モード停止)
ルベド
「俺は――俺だ
いいなりには――
ならない――

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(以下のアルベドは成年体)

(アルベドは玉座と繋いでる、多数の百式は周りのカプセルの中に安らかに眠ってるよう)

アルベド
「よく来たな ルベド
見ろよ
この俺を――
俺は遂に欠落(かけら)を埋めた
体こそ失くしたが
実に爽快な気分だ

ルベド
「事象変移を止めろ アルベド
今なら まだ間に合う

アルベド
”悔い改めよ(ペニテンリィアジア)”か
嫌なこった
俺は不死者の務めとして
人類に全く新しい視点を用意してやったんだぜ
かつてウ・ドゥと一部的に連結(リンク)した時
進化の梯子(はしご)を上った俺は見た
ヒトが営々と築いてきた
文明という斜塔をな
いや
塔ですらない
乏しい知識と貧しい手立てで組んだ
腐り木の足場――
だが 親切な人間なら
こう言ってやるべきじゃないか
もしもーし 間違ってますよー とさ

ルベド
「お前は このまま
この宙域をどうするつもりだ

アルベド
「さあな
領域シフトを起こして
この次元ごと高次領域へ突っ込むか
神を乞うんじゃない
俺達 低次元の生き物が
大挙して高次元へ押しかけるのさ
見ものじゃないか
それこそ永遠の連鎖だ
欠落(かけら)の充足だ
ヒトと ヒトを観測者たるよう位置付けた
世界そのものの進化だ
祝えよ 休日に俺の名が付くぞ
あっち側に 安息日の概念があればだがな

ルベド
「止めろ     (レッド・ドラゴン・モードを圧制出来ないよう)
止めないと 俺はおまえと殺(や)り合うぜ――

アルベド
「来いよ 俺の陽電子
お前は対ウ・ドゥ兵器――
期待に胸が疼くぜ
兵器が 闘争への欲情を恥じる必要はない
そもそもヒトそのものが
世界の望んだ兵器かもしれないぞ

ルベド
「お前の言うとおりさ
俺は兵器だ
俺の全細胞が闘いを欲しがってる
対存在と衝突したい――てな
多分 生まれた瞬間から
お前と戦いたかったんだ

アルベド
「気が合うなルベド
俺も そんな気分だぜ
今すぐ お前をなぶり殺しにしたいってな

ルベド
「さあ 来いや
お前はここから引っぺがして
デュランダルへ連れ帰るぜ

(戦闘終了)

アルベド
「やるじゃないか
ルベド――

ルベド
「アルベド――
お前――

アルベド
「どうだ ルベド
認めろよ――
楽しかったろう

ルベド
「ああ
楽しかった――
血が躍ったよ
所詮俺達U.R.T.V.は
戦いの道具に過ぎない――

アルベド
「いいや 違うな
俺達が愚かなのは道具だからじゃない
――男だからさ
消滅か――
これもある意味 解放と言えるな
少なくとも
もう                    (アルベドは見えなくなってゆく)
誰も死にも怯えずに済む

ルベド
「アルベド

アルベド
「何だよ
惨めな顔しやがって
まるで
恋人に死に別れたみたいな面だな

ルベド
「ばかやろう
お前――
最初っから――

アルベド
「何の事だよ
俺は――
お前もニグレドも大嫌いなんだ
ルベド――
ニグレドの影に気を付けろ
あいつがウ・ドゥに反応しない理由を考えるんだな

(百式天使たちが降りる)

ルベド
「キルシュヴァッサー

(キルシュヴァッサーたちはアルベドを連れてゆく)

ルベド
「ダメだ いくな
いくな アルベド
俺を一人にしないでくれ

アルベド
「ああ
見ろよルベド
俺は自由だ

(アルベドはキルシュヴァッサーと共に光の中消えてゆく)

ルベド
「アルベド―――

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(サクラは泣いてるルベドの後ろに立つ)

サクラ
「どうしたの ルベド

ルベド
「聞こえないんだ
右胸の
もう一つの鼓動が
聞こえなくなった

サクラ
「だから泣いてるの

ルベド
「ほっといてくれよ
俺は自分の半身を
この手で引きちぎったんだ
ここにいる俺は
もう 俺じゃないんだ―――

サクラ
「ルベドはそんな弱い子だったの
そんなの
私の知ってるルベドじゃないわ

ルベド
「そんなこと――
もう――どうだっていいんだ

サクラ
「立ってルベド
君を待っている人たちが居るわ
みんなの期待を裏切らないで
私との約束を
思い出して――

モモ
「約束してください
必ず帰ってくるって

ルベド
「モモ――

そうだったな サクラ
(ルベド立つ)

お前の妹を守るって
約束したよな――
俺は 弟を守れなかった
でもまだ
大事な人を守る事は出来るんだ

サクラ
「そうだよルベド
それでこそ
私の大好きなルベドだよ

ルベド
「サクラ

ありがとう――

(サクラ消えた、ケイオスが急に姿を現れてルベドを支える)

ケイオス
「頑張ったね Jr.
さぁ みんなの所に帰ろう

ネピリム
「やっと
彼に安らぎが訪れるのね

ケイオス
「ああ
でも――これで終わりじゃない

ネピリム
「そう
これからが 始まり―――
今 彼女達を包む世界に
小さな波紋が生まれたわ
この波紋がいずれ大きな波になり
彼女達をも 飲み込んでいく―――

(ウ・ドゥ消失、ゾハルしか残っていない)

ケイオス
「だから
だからこそゆっくり休んでほしいんだ
束の間の安らぎだとしても――
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(Jr.とケイオス、ブリッジに入る)

Jr.
「わりぃ
心配かけちまったかな

モモ
「Jr.さん

(Jr.の胸に飛び込む)

良かった――
無事だったんですね
モモ――
モモ嬉しいです

Jr.
「ああ 約束だからな
といっても
気付いたらこいつに助けられてたんだ
また 借りが増えちまった

(ケイオス妙な笑顔で去った)

シオン
「Jr.君
彼とは 仲直り出来たのかな

Jr.
「どうかな――
あいつも俺も ひねくれてるからな
最後まで大嫌いだって言ってたぜ――

シオン
「そっか
盛大な兄弟ゲンカだったわね

百式
「メリィ様 ポイント3-Eにゾハルを確認
シミュレーターとの座標を照合
93%の確立で
ミルチアにあったオリジナルと思われます

メリィ
「でかしたで
ワイヤーポッド射出用意
ほな 最後の一働きや
みんな きぱりや

百式
「警戒信号
宙域周辺に異常を確認

メリィ
「なんや しっかり報告しい

百式
「ゾハル周辺宙域に大規模な空間歪曲を探知
大質量体がゲートアウトします
質量予測値増大
測定不能
通常空間に実数化します

メリィ
「グノーシス
そんなばかな
こんな巨大なグノーシスがおるんかいな

百式
「衝撃波 来ます

(曙光)
ヴィルヘルム
「来るよ――
アベルの方舟だ

(超大質量物体ゲートアウト、中心のは混沌みたいな球体がゾハルを吸入し、周りは五つの球体があり、前方の
三つの柱の中には地球のような球体がある)

ヴィルヘルム
「久しぶりだね
”イェオーシュア”
君から来てくれるとは嬉しいよ――
しかし――
干渉しないんじゃなかったのかい

(ケイオスはデュランダルの甲板上に立つ)

ケイオス
「決めたよ
ボクはもう迷わない

ヴィルヘルム
「嬉しいよ
君が――
やっと舞台に上がってくれて――

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


Jr.
「メリィ

メリィ
「あっ?

Jr.
「ちょっとちょっと

あのさぁ ブリッジでさ
犬 飼ってもいいよな

メリィ
「イヌぅ

Jr.
「おい こっち来い

(純白色の犬が走ってきた)

Jr.
「こいつ アビーってんだ
白色種(アルビノ)だから アビー

メリィ
「なーんか
不敵な面構えやな こいつ

Jr.
「うん 誰かに似て
あんまり言うことは聞かねえかな

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(第二ミルチア・スペースポッド)

ユリ
「おかえりなさい モモ

モモ
「ただいまです

ユリ
「しばらくはモモと暮らしてみようと思います
有事には再び
この子の護衛をお願いしたいのですが――
以後の御予定は

ジギー
「代表理事の厚意で 身柄は
クーカイ・ファウンデーション付となっています
デュランダルに駐留し
モモの要請があれば
最優先で出向するようにと
その為の延命処理も施される事になりました

ユリ
「そうですか

モモ
「どちらの代表理事の要請ですか

ジギー
「・・・・・・・・・・・
無論
小さい方だ

モモ
「ちび兄ちゃんですね

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(曙光、射出ポット)

シオン
「そう
やっぱり行くんだ――

ジン
「今回の一連の事件
これで終わりとは思えなくてね
教皇の言い残した
オルムスという組織の事も気になりますし――

シオン
「古本屋――
やっぱり半年持たなかったね
今度もまた
半年で商売替えなんて事ないでしょうね

ジン
「努力はしてみますよ
ただ――
果たして時が
半年も待ってくれるかどうか――
――なんてね

マシューズ
「旦那 そろそろ出航だ
デッキに上がってくれ

シオン
「兄さん

気を――付けてね――

(ケイオスもエルザの中にシオンとさよなら)
(エルザ出航)

ミユキ
「せんぱーい
(アレンを押し倒す)
お帰りなさい せんぱい
なんかもー大変でしたねー

アレン
「大変なんてもんじゃないよ
一介の研究者には酷すぎる
ああ たっぷりと休暇を取りたい――

ミユキ
「あ アレンさんの休暇は当分先です
報告書 山ほど溜まってますから

アレン
「うえー マジですかぁ

(コスモスと互いに見て)

シオン
「さ KOS-MOS
私達も帰ろうか
我が家に――

(曙光、宇宙の奥更に進んでゆく)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ヴィルヘルム
「なるほど
これが件の”Y資料”――
しかし 欠損が多いね


「あのレアリエンの主データベースは
あいつやU-TIC機関が
洗いざらい探した筈だぜ


「彼の触れたのは深層意識までだ

ヴィルヘルム
「深層意識の更に下
無意識領域の最下層
ウーヌス・ムンドゥスに
その答えがあるというのかい


「恐らく

ウィルヘルム
「ふうん――
まあ そういう事にしておこうか
Lost Jerusalemへの道が開かれたとき
KOS-MOSは
目覚める


「で あいつはどうする

ヴィルヘルム
「おしいと言っただろ

(純白の機体と白い外套者が現れ)


「――だとさ
良かったな 相棒

ウィルヘルム
「ようこそ――
永遠の連環(ヴァラトゥストラ)を紡ぐ者よ


TO BE CONTINUED
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